活動レポート

10月度 関西NBC ニュービジネスカフェ ホテルから、子どもたちの未来をつくる

2026年10月9日(金)18時30分より、15名の参加を得て、「10月度 関西NBCニュービジネスカフェ」をガーデンシティクラブ大阪(大阪市北区)にて開催いたしました。
講師は、株式会社ホロニック代表取締役の長田一郎氏。テーマは「ホテルから、子どもたちの未来をつくる」―『学童ホテル応援プロジェクト』に学ぶ、企業と地域の新しい社会貢献―と題し、学童ホテルの取り組みと今後の展開についてお話しいただきました。
講演後には、長田社長とファシリテーターの関西NBC岡本常務理事による対談と質疑応答が行われ、参加者から核心を突く質問が飛び出すなど、大変活気のあるイベントとなりました。
対談後は、長田社長がオーナーを務める会場にて交流会を開催。本会では語り尽くせなかった内容について活発な意見交換が行われました。また、料理も大変好評で、参加者からは称賛の声が相次ぎました。

講演概要は下記のとおり。

株式会社ホロニックが設立した一般社団法人ホロニックが運営する「学童ホテル」は、ホテルの空間や運営ノウハウを活用し、子供たちに豊かな体験機会を提供するとともに、保護者の負担軽減や地域とのつながりづくりを目指す取り組みです。
発端は、同社が導入した若者の提言を経営に反映する「CFO(チーフフューチャーシップオーガナイザー)制度」です。当時高校生だった提言者から、家庭の所得や共働きなどによって子供の体験機会に差が生じる「体験格差」の課題が提示され、ホテルという場を活用した取り組みが始まりました。
現在はホテルセトレ神戸・舞子を拠点に、毎週火曜日、子供たちが放課後に集まり、宿題や遊び、おやつ、職業体験、食育、工作など、さまざまな活動を行っています。夕食は「子供食堂」ではなく「家族食堂」と位置付け、保護者や祖父母も参加できる仕組みとしています。夕食の準備や片付けなど、保護者の負担軽減に加え、保護者同士の交流の場にもなっています。また、地域の農業者や漁業者、企業などの協力により、多様な体験プログラムが実現しています。
運営は、企業・団体・個人からの寄付・協賛金に加え、ホテル事業の売上の一部を一般社団法人へ寄付する仕組みで支えています。企業との連携では、ショールームでの家づくり講座など、子供たちの体験機会を提供する取り組みも行われています。スタッフには株式会社ホロニックの社員や高校生のアルバイトも参加しており、社会貢献活動と本業を一体的に捉えた運営が特徴です。
一方、定員の約3倍の応募があることから、体験機会を必要とする家庭に十分に情報が届いているか、また、資金や人材を継続的に確保できるかが課題となっています。現時点では開始から約1年であり、成功モデルと断定する段階ではありませんが、今後は名古屋での展開を進めるとともに、他地域や他のホテルへのノウハウ共有も視野に入れています。
学童ホテルは、単なる子供の預かりの場ではなく、子供たちの体験機会を広げ、保護者を支え、地域とのつながりを生み出す取り組みです。ホテル事業と社会貢献活動を結び付けた新たなモデルとして、持続可能な運営体制の構築と今後の広がりが期待されます。
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