未来のチカラ育成委員会 出前講義「16歳からの起業塾」
未来のチカラ育成委員会では、「出前講義『16歳からの起業塾』」を12月19日(金)神戸星城高校において実施いたしました。
「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。
この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
毎年神戸星城高校では、特進Sコース1年生の生徒に年間6回の授業を通じて"起業家マインド""起業"についてお教えしています。
最終回本年度となる今回の授業内容は下記のとおり。
◎江戸時代の商人観:
農民が9割を占める時代において、商人は「右から左へ流すだけで偽りではないか」と敵視されていた
士農工商の身分制度では商人が最下位に位置づけられていた
◎現代ビジネスの複雑さ:
正解のない世界であり、穴埋め問題のような明確な答えは存在しない
一生懸命働くことは重要だが、時代の変化に対応できなければ失敗する
◎ルンバ(アイロボット社)の事例分析
アイロボット社の破産を通じて、技術力だけでは成功できないビジネスの現実を学んだ
・会社の背景:
1990年創業、軍事用ロボット(地雷探知、災害救助)を開発
「人間の役に立つ実世界で動くロボット」という理念
・ルンバ開発の経緯:
社員からの「1億台売れるロボットを作ろう」という提案 2002年に初代ルンバを200ドルで発売、ロボットの一般普及の先駆け
・失敗の要因:
中国・韓国からより安価で高性能な製品が登場
最初の発明者が必ずしも最強の経営者ではない
次の変化への対応が遅れた
日本とアメリカの開発思想の違い
・日本の完璧主義:
100点の状態になるまで製品を出さない
想定できるリスクをすべて潰してから市場投入
高品質だが、スピードで劣る
・アメリカの実用主義:
80点程度で市場に出し、ユーザーと共に改良
失敗を学習コストとして受け入れる
訴訟リスクを前提とした開発体制
◎渋沢栄一の志と商売哲学
・商人から武士、そして実業家へ:
17歳で武士になる夢を実現
パリ万博で欧米の技術力を目の当たりにし、「日本を強くする」という志に転換
・論語とそろばん:
道徳(論語)と利益(そろばん)の両立
「民にサブリース(人のため)か、ミニトル(儲けのため)か」を常に自問
480社の設立に関与した理由
長寿企業の特徴と日本の強み
調査結果から、多くの企業が100年以上続いていることが判明した。
・変化への対応力:
100年続く企業は2回以上の大きな変化(戦争、災害、法改正など)を乗り越えている
日本は世界で最も長寿企業が多い国
・企業理念の重要性:
単なる利益追求ではなく、社会貢献を掲げる企業が長続きする
◎最後に
進路選択時に企業理念を重視し、「民にサブリース」の視点で判断する
時代の変化に敏感になり、幅広いジャンルにアンテナを張る
80点で勝負する判断力を身につける
夢を持ち、それを志に昇華させる機会を探す
「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。
この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
毎年神戸星城高校では、特進Sコース1年生の生徒に年間6回の授業を通じて"起業家マインド""起業"についてお教えしています。
最終回本年度となる今回の授業内容は下記のとおり。
◎江戸時代の商人観:
農民が9割を占める時代において、商人は「右から左へ流すだけで偽りではないか」と敵視されていた
士農工商の身分制度では商人が最下位に位置づけられていた
◎現代ビジネスの複雑さ:
正解のない世界であり、穴埋め問題のような明確な答えは存在しない
一生懸命働くことは重要だが、時代の変化に対応できなければ失敗する
◎ルンバ(アイロボット社)の事例分析
アイロボット社の破産を通じて、技術力だけでは成功できないビジネスの現実を学んだ
・会社の背景:
1990年創業、軍事用ロボット(地雷探知、災害救助)を開発
「人間の役に立つ実世界で動くロボット」という理念
・ルンバ開発の経緯:
社員からの「1億台売れるロボットを作ろう」という提案 2002年に初代ルンバを200ドルで発売、ロボットの一般普及の先駆け
・失敗の要因:
中国・韓国からより安価で高性能な製品が登場
最初の発明者が必ずしも最強の経営者ではない
次の変化への対応が遅れた
日本とアメリカの開発思想の違い
・日本の完璧主義:
100点の状態になるまで製品を出さない
想定できるリスクをすべて潰してから市場投入
高品質だが、スピードで劣る
・アメリカの実用主義:
80点程度で市場に出し、ユーザーと共に改良
失敗を学習コストとして受け入れる
訴訟リスクを前提とした開発体制
◎渋沢栄一の志と商売哲学
・商人から武士、そして実業家へ:
17歳で武士になる夢を実現
パリ万博で欧米の技術力を目の当たりにし、「日本を強くする」という志に転換
・論語とそろばん:
道徳(論語)と利益(そろばん)の両立
「民にサブリース(人のため)か、ミニトル(儲けのため)か」を常に自問
480社の設立に関与した理由
長寿企業の特徴と日本の強み
調査結果から、多くの企業が100年以上続いていることが判明した。
・変化への対応力:
100年続く企業は2回以上の大きな変化(戦争、災害、法改正など)を乗り越えている
日本は世界で最も長寿企業が多い国
・企業理念の重要性:
単なる利益追求ではなく、社会貢献を掲げる企業が長続きする
◎最後に
進路選択時に企業理念を重視し、「民にサブリース」の視点で判断する
時代の変化に敏感になり、幅広いジャンルにアンテナを張る
80点で勝負する判断力を身につける
夢を持ち、それを志に昇華させる機会を探す

