活動レポート

和歌山ブロック例会

2025年7月3日(水)15:30~「ラ・ヴェランダ」(和歌山市) において、22名の参加のもと、和歌山ブロック例会を開催いたしました。
当日は、和歌山県、和歌山市、和歌山産業振興財団からも多数ご参加いただきました。
まず、株式会社南紀白浜エアポート 誘客・地域活性化室 室長 紀伊半島地域連携DMO 事務局長・CMO・CFO 森重 良太様より 続いて、紀陽銀行ソリューション戦略部 部長 柴田 昌良様とスタートアップ支援室 部長代理 高松 哲也 様より 和歌山発のスタートアップ支援拠点「Key Site」の取り組み紹介がありました。
その後、会員からの自己紹介を兼ねた会社現況等のスピーチがあり、有意義なひとときとなりました。
また、開催場所の 「ラ・ヴェランダ」も大変好評でした。
【講演内容】
1. 講演内容
和歌山県・南紀白浜空港の民営化を契機とした「空港型地方創生」の取り組みについて、 具体的な戦略・実例を交えながら紹介された。
単なる空港運営を超えて、地域全体の観光・ビジネス需要を生み出し、持続可能な経済モデルを構築するための 挑戦が語られた。
2. 詳細
(1)地域活性化の基本方針
空港は「空の玄関口」ではなく、「地域活性化のハブ」として位置付ける。
地域の課題(人口減少、消費の低さ、需要の偏り)に対し、関係人口の創出、長期滞在の促進、 閑散期の需要喚起などで対応。
「1000人が1回来るより、10人が100回来る地域へ」という質を重視した戦略。
(2)具体的な取り組み
ワーケーションの推進:都市企業と連携した人材育成・関係人口の創出。200社以上の企業実績あり。
DXの導入:顔認証による「手ぶら観光」や地域一体のスマートサービスを実現。
ターゲット戦略:富裕層や首都圏の企業を中心とした高付加価値型観光。
地域ビジョンミーティング:人材育成施策:住民参加型で持続的な地域経営を目指す。
(3)成果
民営化以降、空港利用者数は約2倍に増加。
関係人口や企業の進出が増加し、地域経済の多様化が進行。
NEC等の大手企業との連携で、空港DXや地域イノベーションの先進モデルを構築。
総括
空港という限られた機能の枠を超え、地域の経済・社会課題に向き合う姿勢
特に「何をやるかより、誰がやるか」が重要という地方創生の本質
和歌山から全国へ広がるモデルとして、他地域でも応用可能性が高い

参加者様の感想
「空港が地域活性化の主役になるとは驚きでした。南紀白浜の取り組みは他地域にも応用できそうです。」
「『誰がやるかが重要』という言葉が響きました。自分の仕事にも置き換えて考えさせられました。」
「ワーケーションが単なる働き方ではなく、人材育成や地方創生にもつながることがよく分かりました。」
「地域と企業の"価値交換"という考え方に新鮮さを感じました。」
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