活動レポート

未来のチカラ育成委員会 出前講義『16歳からの起業塾』

未来のチカラ育成委員会では2月27日(火)、「出前講義『16歳からの起業塾』」を和歌山県立貴志川高校において実施いたしました。
「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。 この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
今回の内容は下記のとおり。今回の講師は谷岡副会長。

1)はじめに
この授業は君たちの進路は「就職」か「進学」だけではなく「起業家」という選択肢もある、ということをお伝えするものです。
講師である私は「関西ニュービジネス協議会」という団体に所属しています。「関西ニュービジネス協議会」の大きな事業として この「出前講義」と「ビジネスプランコンテストの開催」があります。
出前講義から、高校生のアイデアと講師である企業家がコラボして、クラウドファンディングを使って商品化をしたこともあります。
ビジネスプランコンテストでは、高校生も対象としており、昨年は大阪ビジネスフロンティア高校の生徒がグランプリを獲得しました。 昨年、和歌山からのエントリーはなかったので、是非君たちにも応募していただきたいと思います。

2)変化はチャンス
コロナ前は、この起業家教育プログラムにおいて 「もしドラえもんのどこでもドアが開発されたら、なくなる職業は?」と いう問いを受講生にしていました。 新型コロナウイルスの影響で、どこでもドアが開発されなくても無くなる企業や職業が現実 として出てくる時代になりました。 今までのあたりまえがあたりまでなくなる日が、もうやってきているのです。 今まであったものがなくなるということは、新しい「モノ」「サービス」が生まれるということであり、 まさに変化はチャンスの時代なのです。
変化の時代に新しく生まれる(生まれようとする)「モノ」「サービス」の実例として ニューラリンク の"脳チップ埋め込み成功"、 Google の"Google Glass"、 Appleの "AppleVision Pro"を紹介しました。

3)起業家が持っているもの
変化のときこそチャンスだと思うことが起業家マインド。 また、成功している起業家は、みんな「志」が「夢」を超える瞬間を体験しています。 2024年に紙幣のデザインが一新され、新しい1万円札の顔となる「渋沢栄一」。 17歳の時に"武士になる"という"夢"を実現させ、 その後、パリ万博で世界経済の発展を目のあたりにし、 日本経済を豊かにするという"志"を持ち、 生涯で約500の企業の設立や経営に関与し現在の経済に大きな役割を果たした。 成功した起業家は必ず"志"が"夢"を超える瞬間を体験しているのです。

4)「アイデア発想術」
世の中にはモノがあふれていますが、「アイデア発想術」を使うことにより、まだまだ新しいモノを生み出すことができます。
○「逆転の発想術」
・「バーモントカレー」、「雪見だいふく」、「クーリッシュ」、「ピッコマの縦スクロール漫画」を例に説明しました。
○「足し算引き算の発想術」
・「金鳥の蚊取り線香」、「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」、「チューナーレステレビ」、「Light Phone II」を例に説明しました。
○「掛け算の発想術」
12枚のカードを使って、「掛け算の術」を体験してもらいました。
グループで意見を出しながらカードを2枚、3枚と掛け合わせてビジネスアイデアを発想していく、 頭が柔らかく既成概念のない高校生の視点ならではのビジネスのアイデアがどんどん生まれました。

5)最後に
ソフトバンクの創業者孫正義氏はグループワークで使ったカードを300枚組み合わせて、新しい商品を毎日考えていたそうです。 君たちも、スーパーやコンビニに並んでいる商品を頭の中で組み合わせて、アイデアをどんどん出す癖をつけていってください。 11月のビジネスプランコンテストにも是非挑戦してください。
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