活動レポート

未来のチカラ育成委員会 奈良工業高等専門学校「きららかセミナー」に協力

未来のチカラ育成委員会では1月22日(月)、奈良工業高等専門学校が地域におけるリーダーの育成支援のために2019年より 実施している"きららかセミナー"に講師派遣協力を行いました。 15日に引き続いての2回目の講義内容は下記のとおり。

【"どこでもドア"はもうある】
コロナ禍をきっかけに、移動しなくても、人に直接会わなくても、世の中がまわるようになった。"どこでもドア"はもうあるのです。 今まであったものがなくなる、今までの当たり前が当たり前でなくなる日がもうやってきている。
【起業家 渋沢栄一氏の志】
2024年に紙幣のデザインが一新され、新しい1万円札の顔となる「渋沢栄一」。 17歳の時に"武士になる"という夢を実現させ、その後、パリ万博で世界経済の発展を目のあたりにし、 日本経済を豊かにするという"志"を持ち、生涯で約500の企業の設立や経営に関与し現在の経済に大きな役割を果たした。 成功した起業家は必ず"志"が"夢"を超える瞬間を体験している。
【変化はチャンス】
そんな時代にたまたま20代前半を生きる君たちは、めちゃくちゃツイている! 今まであったものがなくなるということは、新しい「モノ」「サービス」が生まれるということであり、 まさにチャンスにあふれる時代に君たちはバイタリティのある20代前半を過ごしているのである。
変化の時代に新しく生まれる(生まれようとする)「モノ」「サービス」の実例として Google の"Google Glass"、Facebook(Meta)、Ray-Banのコラボスマートグラス「Ray-Ban Stories」、 Appleの"Apple Vison Pro"等を紹介した。
【シンギュラリティ】
AIが人間の知性を超えていく、その"時"は実はもう来ている。 「ハリウッドのストライキ」「近畿大学の広告」などの例を挙げ、この変化もチャンスであることを重ねてお伝えした。
【起業の実例紹介】
①サッカー選手本田圭佑氏のサッカースクール事業。
②徳島県上勝町の葉っぱビジネス。
③ユニクロが2001年に取組んだ野菜販売で大きな損失を出した、現GU社長の大失敗からの成功事例。
④高校生が開発した、お財布に溜まっているレシートを瞬時に現金化できるアプリ「ONE(ワン)」。
⑤ロート製薬の社内ベンチャー制度により「廃棄プラスチックから生まれたサングラス」で起業された長岡さんの実例。
【マーケティングについて】
紹介した実例からわかるように、機能的な価値(ニーズ)、 情緒的な価値(用事)の違いに着眼点をおいて考えてみることが マーケティングにとって重要であり、 価値は人の用事によって変わってくることを説明した後、 グループワークで以下の戦略についてディスカッションを行った。
a)98円の焼き芋を、120円、300円で売る戦略。
b)ディスカウントショップ1500円、プロショップ3000円で売っている同じサッカーボールを5000円で売る戦略。
今回のワークには正解不正解はないが、顧客にとっての価値の違いに着眼することがポイントであるとの解説があり、 ゼビオのサッカーボール販売における付加価値の実例も紹介した。
【最後に】
この、「大きく変化する時代=大チャンスの時代」に生きる皆さんに、本日お話した新しいモノやサービス生み出す「起業」という 選択肢があることをこれからの人生の分岐点で是非思い出していただきたい。 また、利益だけを追い求めず、社会がよくなることも追い求めた渋沢栄一の志も忘れないでいただきたい。
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