活動レポート

未来のチカラ育成委員会 出前講義『16歳からの起業塾』

未来のチカラ育成委員会では2月22日(水)、「出前講義『16歳からの起業塾』」を和歌山県立貴志川高校において実施いたしました。
「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。 この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
今回の内容は下記のとおり。

1)はじめに
漫画家の松本零士氏が一週間ほど前に亡くなられた。代表作は「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」。 1970年代から宇宙を舞台にする漫画を多く描かれた。 昔は 宇宙はみんなの憧れ、みんなの夢であった。特別な夢だった。 「地球は青かった」の名言で有名なガガーリンが世界初の有人宇宙飛行を行ったのは1961年。 この60年間で時代は変わり、昨年民間人である前澤友作さんが宇宙に行くまでになった。 時代は変化している。

2)変化はチャンス
コロナ前は、この起業家教育プログラムにおいて「もしドラえもんのどこでもドアが開発されたら、なくなる職業は?」と いう問いを受講生にしていた。 新型コロナウイルスの影響で、どこでもドアが開発されなくても無くなる企業や職業が現実 として出てくる時代になった。 今までのあたりまえがあたりまでなくなる日が、もうやってきている。 今まであったものがなくなるということは、新しい「モノ」「サービス」が生まれるということであり、 まさに変化はチャンスの時代なのである。 変化の時代に新しく生まれる(生まれようとする)「モノ」「サービス」の実例として Google の"Google Glass"を紹介した。

3)起業家が持っているもの
変化のときこそチャンスだと思うことが起業家マインド。 また、成功している起業家は、みんな「志」が「夢」を超える瞬間を体験している。 2024年に紙幣のデザインが一新され、新しい1万円札の顔となる「渋沢栄一」。 17歳の時に"武士になる"という"夢"を実現させ、 その後、パリ万博で世界経済の発展を目のあたりにし、 日本経済を豊かにするという"志"を持ち、 生涯で約500の企業の設立や経営に関与し現在の経済に大きな役割を果たした。 成功した起業家は必ず"志"が"夢"を超える瞬間を体験している。

4)マーケティングについて
ダイドーが缶コーヒーで鬼滅の刃とコラボした実例、ユニクロとニューヨークのアーティストKAWS (カウズ)との コラボTシャツの実例等をあげ、機能的な価値(ニーズ)、 情緒的な価値(用事)の違いに着眼点をおいて考えてみることがマーケティングにとって重要であり、 価値は人の用事によって変わってくることを説明した後、グループワークで以下の戦略についてディスカッションを行った。
①今ブームになっている"焼き芋"を、98円、120円、300円で売るためのそれぞれのキャッチコピーを考える。
②ディスカウントショップで1500円、プロショップで3000円で売っている同じサ ッカーボールを5000円で売る方法を考える。
各グループで活発なディスカッションが行われ、様々なプランが発表された。 今回のワークには正解不正解はないが、顧客にとっての価値の違いに着眼することがポイントであるとの解説があり、 ゼビオのサッカーボール販売、グリコのおまけ・自販機等 企業の付加価値の実例を紹介した。

5)最後に
グリコの江崎利一氏の名言「2×2=5」を紹介、普段の生活からあと少しの努力が出来るかできないかで、 その後の結果は大きく変わる。君たちは間違いなく変化の時代、チャンスの時代にいる。 日頃からプラス1のことができると 将来への道が広がり成功が近づく、ということをお伝えした。 IMG-1839.JPG
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