活動レポート

未来のチカラ育成委員会「科学者技術者講演会」に協力

未来のチカラ育成委員会では10月31日(月)、四條畷高校において実施された「科学者技術者講演会」に技術者の講師派遣協力を行いました。
科学者として京都府立大学大学院生命環境科学研究科 助教 今吉亜由美氏が、技術者として株式会社立花エレテック 技術本部 情報技術部 IoT技術開発課長 森近剛氏が講演されました。受講生は1年生361名でした。
お二方それぞれが、日頃どのような活動を行っておられるか、職業としての「やりがい」「楽しさ」は何なのか等についてお話されました。 内容は下記のとおり。

1.今吉亜由美氏
・専門分野は有機化学。二人の子供との家庭を大切にしながら、光る物質、超分子など世界で 自分たちにしか作れない新規物質をつくる科学合成の研究を行っている。
・研究者としてのやりがいは、0から1を生み出す研究活動を行うことで、知的探求心を満たす感動を得られることである。
・実際に手を動かして実験することだけが研究ではない。考えることも研究である。考え続けることで質的に異なる研究が生まれる。
・すさまじい努力と好奇心さえあれば、天才でなくても素晴らしい科学の世界を楽しむことができる。
2.森近剛氏
・ビジネスには、「作る」と「売る」の二つ役割がある。
「作る人」には、一定の時間や労力、材料などからどれだけの質と量を持った成果物を作り出せるかが求められる。
「売る人」には、顧客のニーズを見つけ出して、「作る人」の成果物とマッチングさせたり、 「作る人」の成果物を顧客に対して魅力的に見せることが求められる。
・科学者の役割は「売る人」から遠いところで「作る人」。技術者の役割は「売る人」に近いところで「作る人」。
技術商社である立花エレテックの技術者は、モノづくりの最適解を考えて成果物を顧客に対して魅力的に見せる役割ももった、 「作る人」と「売る人」の両方の役割を担っている。
・自分が作ったモノが、思わぬところや場面で役立っているのを見たときに、やりがいと喜びを感じる。

3.質疑応答
・科学者や技術者になろうと決めた「時期」や「きっかけ」は?
・課題(研究テーマ)を決める時に大切にしていることは何か?
・研究のモチベーションは?(思うような結果、成果が出ない時)
・アイデアはどんなときに浮かぶ?
・科学者や技術者としてのやりがいを感じる時はどんな時?

生徒たちは研究者や技術者としてご活躍されているお二人の話に興味津々で、質疑応答も大いに盛り上がり、 今後の進路選択の一助になりました。 IMG-9967.jpg
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