活動レポート

未来のチカラ育成委員会 出前講義「16歳からの起業塾」

未来のチカラ育成委員会では、「出前講義『16歳からの起業塾』」を1月26日(火)、和歌山県立貴志川高校において実施いたしました。
「人を幸せにしたい」「自分の夢を形にしたい」そのために「起業」を選択する若者は既に世界中にたくさんいます。この授業は高校生にもわかりやすく、未来の「起業」に必要な考え方や発想方法をゲーム感覚でお伝えするものです。
今回の内容は下記のとおり。

1)シンギュラリティ―の時代・変化はチャンス 
まず、既に様々な場面で活用されている【AI】について3つの事例を紹介。
①無添くら寿司の、ベテラン仲買人の目利きを学習したAI技術によりまぐろの品質を判定できるアプリ「TUNA SCOPE(ツナスコープ)」で厳選したまぐろを使った「極み熟成AIまぐろ」の販売
②コロナ禍で利用を大きく伸ばした映画・ドラマのサブスクリクションサービスのNETFLIXにおける、おススメ機能
③近畿大学図書館のSNSを活用したおススメ本提案機能
事例紹介のあと、「ディープラーニングにより、当初言われていた2024年より更に早く到来すると予測されるシンギュラリティ―の時代では、今までのあたりまえが、あたりまえではなくなる。想像できないようなスピードで社会変化が起きている時代に君たちはたまたま生きている。近い将来、AIによりほとんどの職業がなくなる、といわれているが、今まであったものがなくなるということは、新しい「モノ」や「サービス」が生まれるということである。その"変化をチャンス!"ととらえることが起業家マインドであり、成功している起業家は必ず持っている」と解説。
2)起業の実例紹介
①好きなことで起業する 
本田圭佑氏・・・米国でのサッカースクール経営。自分の好きなサッカーをもっと広げたいとの思いで経営者となったが、現在はサッカーだけでなく学びたい若者が学べる場「13歳から18歳までの世界中の子供たちのための新しいオンラインスクール"NowDo"」を立ち上げている。志が進化した例である。
②地域を活かして起業する 
徳島県上勝町・・・葉っぱ事業。おばあちゃん達がパソコンやタブレット端末を駆使し、「上勝情報ネットワーク」から入る全国の市場情報を分析して、栽培した葉っぱを全国に出荷している。 身の回りの資源を利用した起業が、誰もが手元でインターネットにアクセス出来る環境により成功した例である。
③価値の違いで起業する
レシート買取事業"ONE"・・・ある高校生が自分にとっては不要であるレシートを、情報として必要としている企業がいることに気づいて、レシートを1枚10円で買い取るアプリを開発し、起業した。
3)マーケティング
ニーズと用事
機能的な価値(ニーズ)、情緒的な価値(用事)の違いに着眼点をおいて考えてみることがマーケティングにとって重要なポイントであることを説明。 4)終わりに
「起業家に最も必要な力は、新しいことを発明する力ではない。「モノ」や「コト」に「価値」を見出す力=価値を付加する力である。冒頭にも話しましたが、君たちは変化の時代、チャンスがたくさんある時代にたまたま生まれました。このチャンスを活かして自分も幸せになって、周りの人も幸せになれる未来をつくることにチャレンジして欲しい」 20210126 貴志川高校.jpg
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