活動レポート

起業の鉄則研究会

 平成 25 年6月 8 日(土) 14 時から甲南アセット大開ビル別館 5 階会議室にて講師ともで 20名が参加し、本年度第3回目(通算99 回目)の起業の鉄則研究会が開催されました。
 今回は、日常では見落とされがちな色の効果と、身近な商品の購入からマンション入居の際の決定要因に深くかかわっているという色とビジネスについてのユニークな関係の講演と、夢や希望を持つことが人の行動につながるという精神面と周りの方々とのご縁を活かすことの大切さを体感できる講義でした。
 両講師ともにわかりやすく話され、講演後の質疑応答も参加者の方が多く手をあげられ、笑いと頷きの場面が多い講義となりました。

◆【第1 部】
 「世界の共通語のカラーをビジネスに取り入れるには!
持ち物の色からわかる顧客思考& 行動パターン」
 講師: 株式会社色彩舎 代表取締役 河野 万里子氏
・製品やサービスの質が高くなり、お客様にとって機能面では差がわかりにくい。となると、どんな気分の時にそれを持つのか?利用するのか?どんな服と合せるのか?といった要素で商品を選ぶケースが増えている。女性は、何となくオシャレ、何となく○○○といった気分を重視して選ぶ。色がモノやサービスが売れる・売れないの重要な要素になっている。
・海外の人はモノだけでなく、プレゼンの仕方やパッケージなど全ての雰囲気を感じてどうなのか?という捉え方をする。全てをひっくるめた雰囲気が商品価値を決めている。
・日本人の色は何色?と海外の人に聞くと、青だといわれる。青には「約束を守る」「冷静」などのいい面と「遊び心がない」という面もある。ビジネスではまじめで押さないといけない場面もあるが、遊び心が必要な場面がある。場面に応じて色を組み合わせると、相手に良く伝わって、場の雰囲気がよくなる。
・12色を使った「カラータイプ」診断実演。

◆【第2 部】
 「夢を実現する」~人間は考えを現実のものに出来る唯一の生き物である~
 講師: 株式会社セールスレップコラボ 代表取締役 堀部 武司氏
・ビジネスというのは、突き詰めていくと、人と人のやり取り、人付き合いになる。
・人には大脳新皮質がある。これがあるので、モノを考えて、意識することができる。
・例えば、何年か先に家を建てたいと願う。人にはこれを実現してしまう能力がある。夢を実現するためには障害を乗り越えなければならない。
・物事は直線的には進まない。うまくいかないときは、精神的に「死の谷」に陥る。ざまーみろと、自分の心のなかで悪魔がささやく。
・竜安寺のつくばい:吾・唯・足・知(われ、ただ、たるをしる)
・小才は縁に気付かない。中才は縁に気付くが何もしない。大才は縁に気付いて小さな縁を活かす。
・ 瞑想体験

◆ 小林塾長体験談
・(堀部様の内容を受けられて)商売を40年間やってきたが、夢見たことが実現できる。
・小学5年生の時に作文を書いた。「社長になりたい」と。先生は社長は、お金持ちでないとなれないと教えてくれた。当時住んでいた神戸の岡本には大会社の社長の豪邸があったが、私のところは小さい家だった。「そうか、社長になれるとあんな豪邸に住めるのか」と思った。これが、私の原点であったと思う。
・「灘中学に入りたい」といったとき、周りはびっくりした。小学校の先生が、応援しに家まできてくれたこともあった。うれしかった。実際、入ってみると、周りは裕福な家庭の子供たちばかりであった。
・大学卒業後、川崎重工業に就職した。最初の部署では、社長や重役の重要な資料作りをさせてもらった。この大会社の社長のイメージは、私が描いていた社長とは違った。それは、定年があるからだ。定年になるとやがて会社から追い出されてしまう。そんな社長はイヤだ!
・将来の社長をめざして、仕事をしながら中小企業診断士の資格勉強を始めた。その時期は2年間ほど、職場の仲間から 村八分だった。でも、がんばった。
・会社を止めて独立したものの、自分にも「死の谷」があった。妻の親からは会社にあやまって、もう一回入れてもらいなさいといわれた。そんなことできるわけがない。妻にも悲しい想いをさせた。想いと現実には天地の差があった。それでも乗り切れたのは、やっぱり、少年の時の夢と志が支えてくれた。
・5年前にホテルを買ったが、えらい目にあった。再建を試みたがうまくいかない。1日20万円、毎月600万円が消えていく、おそろしい。甲南アセット全体も倒産させかねない、そんなホテルだった。ホテルには50名ほどの社員がいたが、ホテルを閉めないと、本体も倒産させてしまう。そこで、一人ひとり面接して、説得し、解雇させていただいた。人をきるというのは実にきつい体験である。悪魔のささやき、死の谷もおとずれたが、そんなきつい目にあっても、乗り越えられたのは、少年の頃の夢があったからである。
・人には志が必要で、金だけあってもダメである。

 終了後、近くの料理屋「雄司」において、食事会と歓談の一時がもたれた。 次回は、7月11日。起業の鉄則研究会100回記念行事に予定です。

0608起業の鉄則研究会
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