活動レポート

ニュービジネスネットワーク委員会 大坂上町台地研究会

 第7回 なにわ歴史シンポジウム「テーマ」遣隋使がもたらした難波の仏教と仏教芸能
 「なにわ歴史シンポジウム」とは大坂上町台地の世界遺産登録を目指し、エリーニ・ユネスコ協会、大阪市等と共催で開催しているものです。
 本年が聖徳太子の時代、607年に小野妹子が中国(隋)に派遣されて1400年になる記念の年にあたることから、遣隋使がもたらした、わが国への文化的影響について考察がなされた。
 7回目の今回は、12月8日(土)大阪歴史博物館 4階講堂にて600人の参加者により開催された。
遣隋使は難波津から出発し、先進的な外来文化をわが国に伝えた。以後、数回にわたって遣隋使が送られ、のち遣唐使に引き継がれた。当時、大阪は国際交流の窓口であり、上町台地に仏教が花開き、きらびやかな舞踏や荘厳な音楽が彩りを添えた。
 今回のシンポジウムでは、上町台地を舞台とし、天王寺舞楽や古代音楽、あるいは難波宮で催された仏教芸能が、後のわが国の芸能の源流の一つとなったことを探求した。
 第1部の講師としては立命館大学副総長で文学部教授の本郷真紹氏、四天王寺国際仏教大学教授の南谷美保氏、また四天王寺楽所雅亮会理事長であり、相愛大学名誉教授の小野功龍氏をお招きし、それぞれ非常に深い内容のご講演をして頂いた。
 また第2部では「遣隋使がもたらした難波の仏教と仏教芸能」と題し、これらの講師陣によるパネルディスカッションを行った。
 当時の「なにわ」(大坂上町大地)が持っていた、国際性と最先端の芸能が今の文化・伝統の源流であることを確認できた、非常に意義深いシンポジウムであった。

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