活動レポート

第17回総会

 平成19年5月29日(火)、社団法人関西ニュービジネス協議会では『第17回通常総会』を大阪全日空ホテル(大阪市北区)にて開催した。総会では、井植 敏会長の挨拶に続き議案審議が行われ、総会終了後、販路ナビ・NBK大賞受賞企業による「率先購入商品プレゼン会」を開催した。又、懇親パーティには、会員企業のほか行政や関係諸団体から多くのご来賓の方々にご列席を賜り、約130名が集う賑わいを見せた。

◆ 開 会
 開会にあたり、この一年間の当協議会の事業活動に対する関係者の皆様ならびに会員の多大なるご支援とご協力に対する井植敏会長のお礼の挨拶があった。

◆ 議案審議
 第1号議案「平成18年度事業報告書及び収支計算書・財務諸表承認の件」について事務局より説明し、監査報告を川崎洋文監事が行い、原案どおり可決承認された。
 事業報告概要は次のとおりである。
 平成18年度、NBKは「ニュービジネスの創出・支援」に対して新しい支援施策を取り入れるとともに、新たな民間支援スキームの確立を目指した。
 具体的には、ニュービジネス・ベンチャービジネス企業育成のためには、販路開拓が重要なポイントであることより、製品の販路開拓と市場評価を目的に企業等OBの人材を活用した「販路マッチング・ナビゲート事業(販路ナビ)」を、近畿経済産業局と連携して取り組んだ。
 第6回「NBKフェスタ21」では、学生ニュービジネスに焦点を当てた学生府県対抗戦を、観客も審査に参加してポイントを競うなど参画型を継続し、またゲストプレゼンを招いて充実させながら産学連携路線を踏襲した。そして、今年度「販路ナビ事業紹介プレゼンテーション」を新企画し、パネルディスカッションで会場を盛り上げた。ホテルでの交流会では、各ブロックの招待による大勢の関係者で賑わい、全体として活気溢れる事業となった。
 ニュービジネスネットワーク委員会は、研究会等の10の小集団がより活発に例会をもつなか研究会間の連携と交流を促進してきた。また、「女性会員の集い」は「関西女性ビジネスネット(KWBN)」と名称変更し、本来の趣旨に添った活動を進めるにあたり、会員企業の女性管理職(候補者)の皆様にもご参加いただき、活躍する女性のスキルアップとネットワーク構築を目指す自己啓発と研鑽の場として活動した。
 人材育成委員会では、「NBK大賞」の表彰事業実施において事前評価委員を公募するなど選考方法を見直し、また、日本経済新聞社賞を新設した。

 次に第2号議案「平成19年度事業計画書及び収支予算書承認の件」について事務局より説明をし、原案どおり可決承認された。事業計画概要は次のとおり。
 現在、わが国が直面している最大の政策課題は、少子・高齢化に伴い人口減少が本格化していく中での経済成長の実現である。政府は、世の中のさまざまなモノや仕組みにこれまでにない技術や考え方を採り入れ、新たな価値を生み出すことを目指している。社会に大きな変化をもたらし、人口が減少しても経済が活力を保つよう仕組みを変える取り組みである。
 そのような中、NBKは平成18年度より企業等OBを販路マッチング・ナビゲーターとして多数集結していただき近畿経済産業局と連携して「販路マッチング・ナビゲート事業(販路ナビ)」に取り組んできた。今年度は、企業等OBを単に集結するだけでなく、有能で意欲のある企業等OBの活躍の場としての新しいスキームづくりを目指し、昨年度に引き続き重点事業として取り組むとともに既存事業との融合や連携を更に進める。
 具体的には、アントレプレナー支援委員会での販路ナビと人材育成委員会の表彰事業において、参加企業、応募企業を連携して募集し、また、相互のプレゼンに参加を可能にする。更には「技術目利き機能」を持たせて、販路ナビ及び表彰事業における当該商品・サービスの技術評価を行い案件の「質」の向上に取り組む。
 総務組織委員会では「NBKフェスタ21」など全体事業の推進や広報活動を担当するが、販路ナビを会員の身近なものとして受け入れていただくための取り組み支援をしていく。
 またニュービジネスネットワーク委員会は、小集団・異業種交流活動によって多くのアイデアを提案し育てることを目的としているが、NBKのミッションを踏まえ、活動の方向性を整理しつつ、会員ニーズや昨今の企業ニーズを踏まえたテーマ設定、研究会・コンテンツを充実させていく。
 ブロック活動については、ブロック中心の自主的な事業を基本とし、各地域の行政、関連団体、金融機関、大学等との連携強化を図っていく。
 このように、平成19年度は新しいことを新しい時代にマッチしたやり方で事業に取り組み、ニュービジネス・ベンチャー支援活動を行っていく。
 各委員会の具体的な活動計画は以下の通りである。
 「総務組織委員会」は、主に全体事業の推進をし、NBKフェスタ21やブロック活動の強化を図る。 異業種交流を通じニュービジネスを創出する「ニュービジネスネットワーク委員会」は、小集団活動を基本として活動する。
 「人材育成委員会」はNBK大賞の表彰事業やビジネスマッチング活動などを行う。ビジネスマッチングは、全国各地区の協議会と連携し開催する計画である。
 「アントレプレナー支援委員会」では、近畿経済産業局との連携による「販路ナビ」に取り組む。平成18年度は「販路ナビ定着」の年として近畿経済産業局からの事業運営のスムーズな移行を目指したが、平成19年度は「NBKらしい事業」に向けスタートする。具体的には「販路ナビ」の課題対応、NBK経営資源の更なる活用とともに事業の収支改善も重要との認識を持っており、この19年度には収支的に健全なる事業構築策に取り組む。

 続いての第3号議案「役員選任承認の件」については、右記の理事が新しく承認された。
【本総会にて定款第12条2項による選任の承認理事就任名】
理 事 西村 義明氏 住友電気工業(株)常務
遠藤 貢三氏 オリックス・ファシリティーズ(株)社長
中井 良雄氏 エスペック(株)専務
常務理事 進藤 能勝氏 (社)関西ニュービジネス協議会
【本総会において選任の承認理事就任名】
理 事 岩倉 煌一氏 (株)島精機製作所常務
岡本 充智氏 (株)パワー・インタラクティブ社長
細川 正直氏 (監)アイ・ピー・オー

 第4号議案「定款変更承認の件」は、公益法人制度改革関連3法が昨年6月に国会で承認され、来年の平成20年12月に関連3法の本格施行がなされる予定で、それに対応するためにNBK定款の文言をモデル定款にあわせるものと、平成18年4月の新会計基準移行に伴い文言を変更するものであり、原案どおり承認された。なお、定款変更はこの後、経済産業大臣の認可を受けて施行となる。 以上で第17回通常総会は終了し、引き続き「率先購入商品プレゼン会」(詳細は次頁)が行われた。


◆ 懇親パーティ
 総会及び率先購入商品プレゼン会に続いて隣の「万葉の間」において第17回通常総会懇親パーティーを午後5時30分より開催。会場には、近畿経済産業局の幹部の方々、大阪府をはじめ各地方自治体のご担当の皆様方、また関係諸団体代表の皆様方、そして各大学、研究所、報道機関の代表の方々など各方面から多数の皆様にご臨席を賜った。
 最初に、主催者を代表して井植会長より挨拶があった。率先購入商品プレゼン会で発表された(株)エヌエムとネオケミア(株)の夫々の商品について感想を述べ、「情報通信の発達は格差社会を生んだ。その格差社会がビジネスチャンスを生む。自分は新しいチャレンジとしてこの4月に"キャリアハーバー"というNPO法人を立ち上げた。高齢化社会の新しいビジネス企画をしていくものである。皆さんも是非新しいことへの挑戦をして欲しい。そしてニュービジネスは関西が1番、発信は関西が最初という風になってほしい」と締めくくった。
 次に、ご来賓を代表して近畿経済産業局産業部の部長上村良次様よりご挨拶をいただいた。販路ナビ事業への取組への評価と当協議会への期待などで「1番目には新経済戦略の様々な施策へのチャレンジを、2番目にサービス産業の成長性やイノベーションに課題があり、これを解決するために製造業とのドッキングなどへのチャレンジを、3番目にこういったものの広報活動をお願いしたい。そして、NBKは歴史がありノウハウの蓄積がある。また創業経営者の集まりという特長もあり、これらを生かしてニュービジネスを一層支援してもらいたい。」と述べられた。この後、上村部長の音頭で乾杯した。乾杯後まもなく、近畿経済産業局の局長久貝卓様が公務より駆けつけてくださり、ご挨拶をいただいた。
 会場では、総会後に退任された役員の功労者表彰も行った。利倉晄一前副会長及び西本晴男前常任理事に井植会長より感謝状が渡された。そしてお二人から夫々ご挨拶をいただき、会場の皆さんからは惜しみない拍手が送られた。なおパーティーにご欠席の島正博前副会長、森内康雄前常任理事及び故辰野幸正氏のご家族の方には後日感謝状をお届けさせていただいた。
 また、率先購入商品プレゼン会の2社((株)エヌエムとネオケミア(株))の企業ブースも設けて、開演前から大勢の方が詰め掛けて賑わった。
 なお、関西音楽研修所(代表者:辻中明一氏)のご好意により、早川浩世さんによるピアノ演奏で会場内を盛り上げていただいた。
 パーティーの参加者は約130名で、中締めの午後7時まで賑わい第17回通常総会は成功裏に終了した。

0529総会
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