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年頭のごあいさつ

公益社団法人関西ニュービジネス協議会 会長 小松 範行 

2DSC_2816.jpg 2024年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。また、関西ニュービジネス協議会の活動に対しご理解とご支援を頂き心より御礼申し上げます。

昨年は、世界的に新型コロナウイルスの影響が薄れ、社会経済活動が正常化する中で、長引くロシア・ウクライナ間の紛争や中東で勃発した紛争等、地政学問題への注目がより一層高まりました。日本経済は、原油など高騰していた資源価格のピークアウトを受けて物価上昇が鎮静化し、内需回復を背景とした企業利益の拡大、インバウンド需要の回復など緩やかながら持ち直しの兆しが見えるようになりました。しかしながら一方で、「2024年問題」をはじめ、人口減少による労働力不足の問題を前に、企業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。不透明感が強い状況の中、今こそ歴史にもとづく伝統や文化の集積、進取の気性や多様性に対する寛容さなどを持つ関西の強みを最大限に生かしながら、新たな発展に向けて歩みを進めることが必要不可欠です。

当会では、関西経済の新たな発展のため、以下の3つのキーワードのもと、積極果敢に様々な取り組みを行ってまいります。

一つ目は、『起業家マインドを持つ若い人材の育成』です。
急激な社会環境の変化の中、新たな価値を生み出すマインドや行動力を備えた人材の創出が求められています。学校や自治体と連携した「起業家教育プログラム~16歳からの起業塾」と、表彰事業「関西NBC B-hack」の実施により、自分の描く未来を実現するための高い志を抱き、自立した人間として他者と協働しながら新しい価値を創造する力を持つ「未来の担い手」の育成に取り組みます。

二つ目は、『イノベーションを創出するベンチャー企業の支援』です。
新しい職業や雇用を創出するだけではなく、我が国における産業のイノベーションを促進し、日本経済全体の成長と活性化を図る上では、新しい技術やアイデアを持ってビジネスに挑戦するベンチャー企業の成長が非常に重要です。表彰事業「関西NBCニュービジネスアワード」や「関西NBCフェスタ」等の実施を通して企業、ベンチャー、ベンチャーキャピタル、起業家予備軍の競争・連携を促進し、オープンで独創的な価値を持つベンチャーの支援に取り組みます。

三つ目は、『会員拡大による組織体制の安定と強化』です。
上記事業を的確に果たしていくためには、同じ志を持つ仲間を広く集めることによる組織体制の安定と強化が必要です。本会としては、これまでにも増して事業活動の推進力・発信力を高めながら、滋賀・福井をはじめ近畿2府5県において仲間を増やしていきます。また、JNB等他団体との連携による意義のあるネットワークづくりを提供することで、関西地域のみならず全国各地でビジネスチャンスの拡大、ニュービジネスの創出を可能とし、会員活動の意義を感じることのできる団体として価値を高めて参ります。

本年はこれらの取り組みに全力を挙げ、若者の笑顔が輝く関西・日本の未来づくりに貢献してまいります。当協議会への御理解と御協力をお願いするとともに、皆様の御多幸と御健勝を祈念いたしまして、新年の御挨拶とさせていただきます。
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