活動レポート

夏のビッグイベント2010

 NBK兵庫ブロックでは、兵庫県下団体の連携事業「夏のビッグイベント」に2004年から継続して参画している。本年は8月20日(金)に、ホテルオークラ神戸において開催された。
 プログラムは、第1部として各参加団体による分科会セミナーを同時並行で開催、第2部が東北大学総長の井上明久氏による基調講演、第3部は兵庫県知事出席のもとで懇親会という構成で行われた。
 NBKは、第1部において、兵庫工業会との共催、神戸ベンチャー研究会の運営協力のもと、シンポジウム「地域活性化のイノベーション」を実施した。
 最初に、近畿経済産業局産業部創業・経営支援課長 玉野直毅氏に「中小企業支援施策の動向について」ご説明いただいた。毎回、恒例として講演をお願いしご支援いただいている。
 続いて兵庫県立大学経営学部准教授・博士(経営学) 西井進剛氏により「持続可能な地域活性化のビジネスモデル」と題した講演が行われ、「持続可能性を備えた地域活性化をどのようにして実現していくのか」という点について、経営学的な視点から発表いただいた。
 地域活性化において持続可能性実現のポイントは、地域の個々の特徴を個々に活かそうとする「部分最適」の取り組みで終わるのでなく、地域の特性全体を群(クラスター)として捉え、独自性のあるビジネスモデルを構築していく「クラスター戦略」の推進である。それにより「全体最適」の取り組みにつながる。現在、具体的に進められている産学官連携事例として、兵庫県神崎郡神河町における観光クラスター形成の取り組みを紹介し、神河町の事例から、目的の段階的な達成・発展(交流人口を増やすこと→地域の賑わい→観光産業の創出)が重要であることや、クラスター戦略の実現に向けての幾つかの課題が提起された。今後は、これまで観光資源を開発し振興をはかってきた成果を活かし、それらにどのようなつながりをもたせるか、すなわち「クラスター化」(すなわち本当の意味での「連携」)を達成することが重要であると締めくくられた。
 次のパネルディスカッションは、「地域活性化への取り組み ~ 草の根活動と行政施策」をテーマに、NBK理事で神戸ベンチャー研究会副代表世話人である松本茂樹氏がコーディネーターを務め、平野浩太郎氏、西井進剛氏、増田大成氏の3名のパネリストにご登場いただいた。
 平野浩太郎氏は、神戸大学名誉教授・工学博士。NPO国際情報科学協会を設立し、ICT(情報通信技術)の活用を積極的に提案・推進しておられる。地域活性化に寄与する用途について紹介された。
 増田大成氏は、もとコープこうべ(旧・灘神戸生協)副組合長、退任後NPO兵庫農業クラブを設立。有機無農薬野菜の生産と都市部での消費とを経営的に成り立つ形でつなぐ仕組みを地道に構築してきており、近年は特に、典型的な限界集落である宍粟市一宮千町の活性化に取り組んでおられる。その活動の紹介は感動深いものであった。
 このあと、場所を変えて第2部、第3部を開催。第2部基調講演では新材料「ガラス金属」について、その発展と産業への寄与について紹介された。講師の井上明久・東北大総長は兵庫県出身(姫路工業大学から東北大学大学院へ)で、この分野の第一人者。第3部の懇親会では、主催の4団体(兵庫工業会、ひょうご産業活性化センター、および兵庫県中小企業団体中央会の兵庫県下3団体に加えてNBK)が一堂に会し親睦を深めた。約2百余名が参集して盛会であった。

0820夏のビッグイベント
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