活動レポート

ニュービジネスネットワーク委員会 起業の鉄則研究会

 本年度第4回起業の鉄則研究会は当初豊岡市出石町の出石ニューグランドホテルでの一泊研修会が計画されていたが、大型台風4号の接近予測から予定を急遽変更し、7月14日(土)の15時から神戸大開通の「大開ビル」地階甲南チケット会議室で16名が参加し開催されることとなった。講師は予定通り赤松秋雄氏。
 最初、20分ばかりの古野電気株式会社の紹介ビデオによる解説があり、 講師により会社の裏話や思い出が語られた。
 スタートは典型的なベンチャー企業であり、社会に貢献できる企業に!をモットーに、1938年現名誉会長の古野清孝氏が長崎県口之津町に古野電気商会を創業したことに始まった。以後、機帆船の電気工事などを請け負うなか、「魚群探知機」の開発に取り組み戦後間もない1948年にその実用化に成功した。当時は魚は水と変わらないという世間一般の常識を打ち破ったものであった。
 売込みには、長崎から港港を営業マンが回り、地元社会と密着した活動を行い信用を高めていった。
 魚群探知機が普及してくると漁船が遠くへ出漁できるようになり、船舶無線→レーダーへと事業が展開していった。
 海外展開についても、地元代理店から信用を買われ子会社化していったが、経営は先方に任せてきた。
 平成に入り、200海里規制などから遠洋漁業がだめになり、農業と異なり抜け駆けが得をするという社会であり、大赤字を出してしまった。このとき入社してきた人たちが事業の新展開をはかり(分権化への移行など)、管理面でも縁の下の役目を負っている人々が日の目を見られるようにしていった。
 会社は技術系従業員が多く、技術者の目から見たシーズとニーズの結びつけが得意分野を拡大化していった。
 これからの会社の方向付けとの取組において
 ・社員の心を一つにまとめるムード作り
 ・船を中心としたニーズ/シーズの結びつけが当たり前になってきた
 ・開発への取組 ・医療事業への取組 など、中身の濃いお話が続けられた。
 引き続き、近接する「雄司」で交流会が行われた。

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