起業のススメ・セミナーは、企業経営者に起業の原点「志（ミッション）」と「夢（ビジョン）」をお聞ききし、関西活性化のための起業家人材の育成を図るものである。
　本年度も関西大学商学部とのタイアップ企画として学生を中心に起業促進と人材育成の目的で、定期的に講演会等を開催する予定。
　5月度の今回は18日（金）関西大学「BIGホール１００」にて開催された。
　当日は起業を志す学生や、ビジネスマン、企業家を中心に400名以上の参加者があった。
　ゲスト講師は東京山喜（株）の代表取締役 中村健一氏。氏は、同事業にて2001年第11回ニュービジネス大賞優秀賞も受賞されている。
　老舗の３代目として社長に就任後、バブル崩壊の影響を受け売上げが減少、1999年着物のリサイクルを中心とした『たんす屋』事業を社内起業として立ち上げた。それら事業の経緯や、これからの商品企画等も語って頂いた。
　質疑応答では学生から、実際の企業運営に関する質問や、事業戦略の立て方について質問が多くぶつけられた。中村社長自身が現在、多くの大学生とタイアップして事業を推進しているということもあり、非常に親身に、丁寧に学生たちの質問にお答えになっていたのが印象的であった。
　講演終了後には中村社長のもとに、学生起業家からの事業提携の提案等がなされ、社長自身がびっくりされる場面もあった。
　中村社長の、将来の起業家たちに対する思いやりが滲み出た講演会となった。 また、本事業（講演会）のコーディネーターをお願いしている川上智子准教授には、今回も多大なご尽力を頂いた。厚くお礼申し上げます。